&heart;消毒とは&heart;
病原微生物の数を減らすこと(全てではない)
 
&heart;滅菌とは&heart;
病原微生物と非病原微生物の区別をせず、全ての微生物を死滅または除去すること
 
&heart;滅菌が必要な理由&heart;
・B型肝炎ウイルス(HBV)
・C型肝炎ウイルス(HCV)
・エイズウイルス(HIV)
成人T細胞白血球ウイルス(HTLV-I)
などの血液を介して感染する血中ウイルス、芽胞という熱、乾燥、消毒薬に強い抵抗性を持つ耐久型の細菌はアルコール消毒では死滅させる事ができません
つまり消毒では器具に付着した微生物が完全に死滅または除去できず、感染する可能性があるため、滅菌が必要となります

・B型肝炎ウイルスに感染すると慢性肝炎、肝硬変、肝癌
・C型肝炎ウイルスに感染すると慢性肝炎、肝硬変、肝癌
・エイズウイルスに感染するとさまざまな日和見感染症
・成人T細胞白血球ウイルスに感染すると白血病、神経炎、関節炎など
を引き起こします

&heart;滅菌方法&heart;
高圧蒸気減菌器(オートクレーブ)による加熱法が一般的です
通常、オートクレーブによる滅菌に要する時間は
115〜118゚C:30分間
121〜124゚C:15分間
126〜129゚C:10分間
132〜134゚C: 5分間
とされています。
(圧力釜でも応用できますが、温度と圧力の管理に注意してください)
滅菌方法には、高圧蒸気法の他に乾熱法、照射法、ガス法、火炎法、高周波法、ろ過法などがあります。
ということは、薬品による方法は消毒であって完全に微生物(細菌、ウイルスなど)を死滅または除去することはできないことがわかります。

滅菌パックに入って販売されているものは開封するまで滅菌状態が保たれています
滅菌パックから出した後は早めに使用するようにしてください

&heart;感染しないために&heart;
ピアッシングで1番大切なことは、衛生管理です
ピアッシング時には薬用石鹸で手とピアッシングする部分をよく洗い、施術部を消毒しましょう(消毒後は殺菌効果が出るまで3分程時間を起きましょう)
・他人が使ったニードル・ピアス・器具などは使用してはいけません
ピアッサーニードルは何度も使ってはいけません
・新しく購入したピアスは薬用石鹸でよく洗い、自分が納得のいく限りの消毒法をしてから使いましょう
・スタジオでピアッシングしてもらう場合はスタジオの衛生管理を確認しましょう
・スタジオで使用される器具やピアスは目の前で滅菌パックから出してもらい、確認しましょう
ピアッシング後、ホールが完成するまでは感染しやすいので、ホールに他人の唾液・精液・血液などが付着しないように気をつけ、日頃のケアもしっかり行いましょう
・他人にピアッシングする時はゴム手袋などを使用して、血液に直接触れないようにしましょう

日本は諸先進国に比べウイルス感染に対する意識が低く、HIVの感染者も先進国の中で日本だけが右肩上がりとなっているのが現状です
ピアッシングには、感染症にかかるリスクもあるということを良く理解して、自分だけでなく大切な相手や将来の子供のために万全の対策をしましょう